2005年入社。15年にわたり営業(MR)としてキャリアを積む。2019年の社内ビジネスプランコンテストへの応募をきっかけに、提案したプランのプロジェクトオーナーを経験。2020年4月より経営企画部へ配属。
ビジョンへの共感が、推進力に火をつける
山上 博子 さん
塩野義製薬株式会社 / 経営戦略本部 経営企画部
所属企業
派遣先企業
高卒人材の就労支援、採用コンサルティング、インターンシップのマッチングなどを手がけるベンチャーで、顧客の開拓、営業企画などを担当。人材採用や、資金調達に向けた金融機関との折衝にも従事。
半年ほど前に経営企画部に異動となり、そこでなかなか結果が出せず悩んでいた中で派遣の話をいただき、とても良いチャンスだと感じました。「派遣先であるアッテミーの吉田社長の右腕になる」という意気込みで、サービスの販路開拓、営業企画から、資金調達などの経営に関わる部分まで経験させていただきました。
アッテミーの業務で強く感じたのが「人は理念によって大きく変わる」ということ。吉田社長は「高卒人材をもっと活かしたい」という理念の下で、日々大変な苦労を乗り越えながら事業を進められています。そんな社長のすぐ近くで業務を行う中で、これまでの仕事との向き合い方に対する反省や、「アッテミーの事業を必ず成功させたい」という意欲が生まれました。派遣当初、アッテミーの財務状況を見て資金調達の必要性を提言し、金融機関との交渉も経験させていただきましたが、融資が決まったときに思わず涙が出たことは今も印象に残っています。
また、業務のスピード感の違いも痛感しました。アッテミーの事業を幅広く知ってもらうために、企業と高校生を交えたオンライン座談会を企画したのですが、吉田社長からの要望を受け、開催日を当初予定より2か月ほど前倒しすることに。自社では考えられないタイムラインでの体制構築と計画策定に最初は驚きましたが、社長の「高速で失敗を繰り返す」という考え方には学ぶべき点も多くありました。準備の過程では自分で判断して行動しないと間に合わない場面も多く、判断力、行動力の向上にもつながったと感じています。
今回の派遣を経て大きく変わったのが仕事観です。以前は「自分から仕事を引いたときに何も残らない」ということに対して焦りを感じていたのですが、逆に「何も残らないほど没頭できるのはすばらしい」と思えるようになりました。理念やビジョンに触れることで仕事観が変わったことは大きな財産だと思います。この経験を「社内に“越境人材”を増やす」と「異業種とのパートナリング」という形で塩野義製薬にも還元していきたいと考えています。