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事例紹介

自らの力を解放して、思いを形に

西村 享平さん

塩野義製薬株式会社 / 創薬・開発研究所 安全性研究グループ

所属企業

2007年入社。新薬創薬における安全性試験、臨床開発から販売までの安全性戦略、国内外との折衝などを担当。2013年に博士号を取得したほか、社内のダイバーシティ推進にも参画。

派遣先企業

障がい児への福祉サービスや雇用支援を手がけるベンチャーで、新規事業の立ち上げに向けた計画立案やステークホルダーとの折衝を担当。

「思いを形にできる人になる」という目標を持って今回の短期派遣に臨みました。派遣先のシーアイ・パートナーズは障がい児福祉や就労支援を手がけている会社で、当時、家住社長が計画中だった新規プロジェクト開発を主に任せていただきました。

派遣を通じて大きな学びとなったのが「自分を解放する」ということです。当初、家住社長から「考える力は持っているのにタガを外せていない」「子どもの頃には、やりたいことは何でもできたはず」といった言葉を受け、なかなかその本意を理解できない時期がありました。しかし、対話を重ねる中で見えてきたのは、「自分であれこれ制限をかけずに、一度大きくふくらませて考える」ということです。家住社長を見ていると、目の前の顧客だけでなく、その先の社会に広く目を向け、さまざまな課題とビジネスをリンクさせながら事業を展開されています。その考え方が徐々に身に付いてからは、ひとつ高い視座でビジネスを考えられるようになったと感じています。例えば、塩野義製薬では新たなビジョンとして、ヘルスケアのプラットフォーム企業をめざしていますが、この「プラットフォーム」という概念も以前より広い視点で捉え、多様な業界と結び付けて考えられるようになったと思います。

また、障がい児福祉の現場での実体験も大きな武器になっています。自社の福祉分野での活動や、以前から関わっている社内のダイバーシティ推進に対しても、具体例を伴った提言ができるため、自信にもつながっています。これらの武器を最大限に活かせば、自社でできることはたくさんあります。そのことに気づくことができたのも大きな財産です。

受入企業の声

家住 教志さん

株式会社シーアイ・パートナーズ / 代表取締役

西村さんはコミュニケーション力が高く、かつ「シーアイ・パートナーズでの業務をやり切る」という覚悟を持って臨んでくれました。私が伝えたかったのは、「誰もが子どもの頃はやりたいことを何でもやる力を持っているのに、大人になるとそれを抑えつけてしまう。それを解放できるかどうか」ということ。それができれば、ビジネスの可能性は無限に広がり、プライベートの中にもヒントを見つけられるようになります。今回の経験を武器に今後もフルスイングしていただき、お互いに切磋琢磨していきたいと思います。

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