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事例紹介

ベンチャーへの先入観を覆した“実直さ”

松野 敏博さん

日本特殊陶業株式会社 / イノベーション推進本部 戦略マーケティング部(当時)

所属企業

2002年入社。自動車や燃料電池向けの新規センサ開発をはじめ、ユーザー目線でニーズに着目する、デザイン思考を用いた商品案の検討など、技術職として新規製品の開発業務を担当。

派遣先企業

基礎体温37度をめざす温活サロン「サンナナサロン」を運営するベンチャーで、D2Cサプリメントの開発に伴うオンラインショップ開設、コンテンツマーケティング用のブログ制作などを担当。

弊社は1936年の創業以来、自動車関連ビジネスを主に成長を続けてきました。近年、電気自動車などの技術革新が急速に進み、内燃機関ビジネスが主力の弊社は大きな変革の局面を迎えています。一方で、変曲点である今が新規ビジネス創出のチャンスと捉え、BtoC、D2Cビジネスの事業化のプロセス、商品・サービスを市場に広げていく手法を、実体験を通して学びたいと考え、本プロジェクトに参加させていただきました。

派遣先のMEETSHOPは、サプリメントのD2C事業を新たに立ち上げていた時期で、そのECサイト及びサテライトサイトの設計と、コンテンツとなる記事制作に携わらせていただきました。業務を通じて感じたことは「ベンチャーだからといって、特別なことをしているわけではない」ということです。商品開発にあたっては、ユーザーの共感から問題定義、プロトタイプ製作というマーケットインの王道に沿った手順を踏んでいて、その中でユーザー自身も気づいていない問題の本質を見極めている印象を受けました。

仕事のスピードについても、「気になることはまず手を動かして確かめる」といった私のベンチャーのイメージと異なり、前後関係をよく考察し最適な対策案を選択することで、結果的に素早いアウトプットを生んでいました。そのスタイルは今後の仕事の進め方を考える上でも参考になっています。そして特に印象的だったのが、MEETSHOPでずっとご指導いただいた西尾さんの「結果はどうなるか分からないから、ただ目の前のことに全力で取り組む」という言葉。必ず結果を出してきた西尾さんからのこの言葉には驚きました。これまでの私は設定したゴールイメージに対して、結果を気にするあまり脇道にそれたり悩んだりしてしまうことが少なからずありましたが、西尾さんの「今できることを全力でやって、それで結果が出なかったら仕方ない」という姿勢には学ばされました。その分、事前によく考察されて行動されているのだと感じましたし、私の今の行動の教訓にしています。

帰任後は新しい事業のマーケティングを担当しています。入社以来、技術担当でしたが、今回の経験を活かし、これまでの技術目線に加えてマーケティング面での提言も行うようにしています。MEETSHOPで学ばせていただいた事業展開手法は、今後の事業開発に向けて大いに活かせると感じています。

受入企業の声

西尾 成喜さん

株式会社MEETSHOP / 取締役

弊社はこれまでも大手企業との協業を行ってきた経験があり、大手企業の実情はある程度分かっているつもりでしたが、松野さんとの業務を通じて改めて大手の視点や業務の進め方を知ることができ、今後の参考になりました。その上で、自分たちの至らない点にも気づかせてもらうことができ、お互いに有益な期間だったと思います。途中からは業務の細かいやり取りよりも、マインドセットや思想的な話をする機会が多く、その部分でも多くの学びがあったと感じています。

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