製薬業界は大きな変革期を迎えており、20年、30年後にも社会にとって必要な存在であり続けるためには、新たなビジネスモデルの創出が不可欠です。一方、シオノギにおいては、長年にわたって培われた単一カルチャーの中で従業員の発想が均質化しているのでは、という課題を持っています。本プログラムに参加し、ベンチャーの発想に従業員が触れることで、シオノギに新しい風を吹かせて欲しいと思ったことが参加の決め手です。
派遣する社員は各部署のトップが協議し、派遣を前向きに捉え、将来的にリーダーとしての活躍を期待できるメンバーを選出しました。受入企業には「半年という短い期間ではあるものの、学びにつながるよう幅広い経験を積ませてほしい」とお願いさせていただきました。当初は、細かいオペレーション業務だけを習得することになるのではないか、という懸念もあったのですが、レポートや面談から、参加した3名とも非常に良い刺激を受けて成長したことを感じました。
新薬創出に10～15年かかり、仕事が細分化されているシオノギに比べて、短期間に少人数でビジネスを回すベンチャーの仕事の進め方は参加者にとって新鮮な体験だったようです。3名の方には「シオノギのやり方が決して当り前ではない」ということを社内で発信し、新たなビジネスモデル構築に向けた、社内変革を進める役割を担ってくれることを期待しています。今後もリーダー人材として期待される社員が本プログラムに参加し、イノベーションを起こすきっかけになればと考えています。