派遣先では営業のフォローから人事・総務に至るまで、ほぼすべての業務を経験させていただき、視野が大きく広がりました。後半には金融機関と資金調達を巡る折衝にも参加させていただき、ベンチャー企業の資金調達をリアルに学ぶこともできました。それらの経験の中でも、賃金体系の整備に携われたことは非常に有意義でした。同社では従業員の年収を上げていくための4年スパンの構想があり、ある程度は議論が進んでいたものの、実行に向けてさまざまな調整が必要な状況でした。そこで前任者と協力して役職や役割・責任の明確化、役割に応じた業績評価基準の可視化・言語化などを進め、定期昇給のルールを整備していきました。派遣期間の関係で完成を見届けることはできなかったのですが、会社と従業員自身が成長を実感できるような給与体系をめざしました。方針の策定に当たっては、中西金属工業さんから同時期に派遣されていた人事畑の西嵜さんとの情報交換によって知見を広げることができました。
今回の派遣を経て大きく変わったのはコミュニケーションの取り方です。会社が変わると用語や表現が通じない場面が多々あるため、派遣当初、Mountain Gorillaで使われている言葉や伝え方を注視しました。そのプロセスは、結果的に社内でのコミュニケーション改善に役立てられ、帰任後は次期中期経営計画作成のワーキンググループに参画することになったため、そこでも活かせています。また、今後も積極的にシオノギ社外との接点を広げ、シナジー効果を生み出すような動きにつなげていきたいと思います。